精度の高いコンクリート打ち放しの、モダンで美しい外観。
高台の、傾斜地に建つ。
建蔽率30%容積率60%という厳しい条件のなか、地下を有効活用し、広々とした中庭を配したコートハウスとした。

歴史のある街に溶け込みながらも街並みに主張している。
夜になるとガラス張りの1階、2階から光が漏れ、内部が浮かび上がる。

建蔽率が厳しく、敷地の約7割は外部空間。
広々とした中庭を囲むよう、“へ”の字に建物を配置した。

南北の両面が全面開口できる、開放的なリビングダイニング。
庭の緑と街の景色を両方取り込み、浮遊感のある空間となった。
床と天井にはチーク材を張り、温かい素材感をプラス。

ウォールナットのダイニングテーブルと椅子は、アーティストのBahk Jong Sun氏がデザインしたもの。
美しいコンクリート打ち放しと木や庭の緑、異なる素材が調和して洗練された空間を織りなす。

光を通す、軽やかな外階段。

木の温もりあるダイニングとは対照的に、オールステンレスでクールな印象の”コの字型”のキッチン。

韓国ではキムチの仕込みや保存のためにキッチンを2つ持つ家庭も多く、この家でもメインキッチンの奥にセカンドキッチンを配した。
主に調理を行うのはセカンドキッチン。
メインキッチンは、盛り付けをするなどプレゼンテーションのための場で、ステージのような存在。

北欧家具の輸入販売を手掛ける建て主。

木の床とコンクリートの天井に包まれたモダンな空間に、エッグチェアなどの名作家具が彩を添える。

1階東側には、全面ガラス張りの寝室が。
芝生のバルコニーを介して街とつながる。
夜景を楽しみながら夜を過ごす。

天窓から光を取り込む、光に満ちた通路。

エントランスには置いたウォールナットのオブジェは、家具作家Baw Se Hwa氏の作品。