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吹き抜けと高窓を生かし、縦長の家を光で満たす

子育てをサポートしてもらうため、両親の家の庭に家を建てることになった建て主。
敷地の西側には両親が住む母屋が建っており、その東側に、南北に細長い敷地を確保した。

母屋との距離をほどよく保とうとすると、建物の幅は3.5m~4mしかとることができない。
そして南北の奥行きは、必要な居室と南側にテラスを配置すると16mになる。
しかし、これほどの奥行きがあると南から入る光は北側の居室にまで届かない。
いかに住まい全体に光を取り入れるかが課題となった。

そこで、リビングを南側に、ダイニングキッチンを南北の中央に配置。
LDKを大きな吹き抜けにし、天井高6mの大空間に。
3方向にハイサイドライトを設け光を取り込むことで、家中に光が行き届くようになった。

2階には吹き抜けを‟コの字”に取り囲むように寝室、収納、子供室を配置。
個室と廊下の間は開閉可能な建具で仕切り、フルオープンすれば家全体が一体となる。

高窓からの光で奥行のある家も光に満たされ、吹き抜けによって住まいに一体感が生まれる。
縦長敷地を活かした、明るく開放的な住まいが完成した。

キッチンからテラスを見る

キッチンからテラスを見る

建物は幅およそ3.5m、奥行きおよそ16mと、南北に細長い。
南に大きく開口をとったものの、南からの光は北側までは届かない。
そこでLDKを天井6mの吹き抜けとし、3面に高窓を設けた。
さらに敷地の形状に合わせて階段の前に逆L字型の窓をとり、リビングダイニングに緑と光を取り込んだ。

南側テラス

南側テラス

リビングから続く広々としたウッドテラスは、第2のリビングのような存在。

外からの視線を気にすることなく寛ぐことができる。

ダイニング

ダイニング

細長い建物の中央に位置しながら、光に満ちたダイニング・キッチン。

高窓からも階段の前のL字窓からも光が入る。

書斎

書斎

西側の玄関脇に書斎を設けた。

階段

階段

ダイニングから階段を見る。
宙に浮かぶようなスケルトン階段に、細いアイアンの手すりがアクセントに。

吹き抜け

吹き抜け

2階子供室からの眺め。

正面の部屋は寝室。

右手の廊下にトイレと収納を配した。

吹き抜けに沿って本棚を造作し、廊下はライブラリーにもなる。

子供室

子供室

ロフトのある子供室。
南側の景色が見えるよう、ロフトにはFIX窓を設けた。
子供室、寝室ともに引き込み式の建具を設け、フルオープンすれば一体空間となる。

子供室から寝室を見る

子供室から寝室を見る

個室の扉を開け放てば、北側の子供室から南側の寝室まで視線が抜ける。

廊下の右側にトイレ、収納が並ぶ。

寝室から子供室を見る

寝室から子供室を見る

寝室の戸を開け放ち、子供室の戸は閉じた状態。
建具や造作家具は濃い茶色で統一し、シックで落ち着いた印象に。

パウダールームからバスルームを見る

パウダールームからバスルームを見る

1階バスルーム。
浴室と洗面の間はガラスで間仕切り。

南側外観

南側外観

敷地は南側道路から2m上がったところにある。
左手にあるのが両親が暮す母屋。

外壁は左官大壁工法。
木製の塀も新設した。

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ユーザー

D.I.G Architects
愛知県 建築家

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