落葉樹や果樹を植樹した、雑木林のような庭に囲まれた住まい。

ガルバリウム鋼板の屋根の中央は約3m突き出しており、構造の役割も兼ねる。

敷地の傾斜を利用した仕掛けをつくった。
地下2階にエントランスを設け、エレベーターで玄関のある1階へ向かう。

玄関へと向かう、格子のアプローチ。

コンクリートの棟が、地下と1階を繋ぐエレベーター。

敷地の東側に沿って伸びるアプロ―チは庭の小道へと続く。

格子のアプローチを抜けると庭に出る。
庭の小道を通って、1階玄関へ。

雨の日は、地下から内階段で1階に行ける。
雨除けの斜面には芝生を敷いた。

玄関を入ると、ダイナミックなLDKが広がる。
ダイニング上の天井高は約6m。
突き上がった屋根が構造になっており、柱の無い大空間を実現した。
天窓は開閉することができ、取り込む光や風を調節する。

LDKは間仕切りも柱もない開放的な一室空間。
庭が最も美しく見える南側にリビングを配した。

リビングの床は45cm掘り下げ、より庭に迫った。

掘り下げた床にあわせてソファを造作。
ソファに座れば、目の前に広がるのは庭の緑と空だけ。

リビングの南北には高さ2m、幅7mと3mのL字型の開口を設け、庭の景色を切り取る。

地下1階の書斎。
地面を掘り下げ、地下からも庭の景色が見えるように。

バスルームは地下1階に設けた。

浴槽と繋がる水盤を介して、庭と空へと視線が導かれる。

バスルームの床と壁は御影石張りで、外の景色を一層鮮やかに見せる。