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家族の気配を感じるスキップフロアの大らかな家

実家の隣地を購入した建て主。
既存の実家の隣に、夫婦と3人の子ども、家族5人が暮らす新居を建てることになった。

建て主の希望は、家のどこに居ても家族の気配を感じられる家。
そこで、一体感のあるスキップフロアの家を提案した。

敷地には東西に緩やかな傾斜がある。
その傾斜に合わせてスキップで部屋を連続させ、大らかなワンルームの空間をつくった。
1階のLDKから階段を上ったところに子供室1を、そこからまたひとつ床レベルを上げて子供室2を配置。
それぞれの空間は床レベルで緩やかに分かれているものの、互いの気配を感じられるひとまとまりの空間となっている。

ふたつの子供室は、家族のライフスタイルの変化に対応できる自由度の高い空間。
子どもが小さな今は、家族の多目的スペースとして使用。
子どもたちは自分の好きな場所で過ごし、夜は家族みんなで布団を敷いて寝ている。
成長に応じて個室が必要になれば子供室1と2を仕切ることもでき、子どもの独立後はまた多目的スペースとして使うことができる。

家族の未来を受け入れる、大らかな一体空間が完成した。

子供室2から子供室1を見下ろす

子供室2から子供室1を見下ろす

最上階に位置する子供室2。
正面の子供室1の向こうにLDKがある。
15mほど先にあるダイニングまで仕切りなく連続する大空間。
屋根はスキップに平行するように低くなり、リビングの部分でまた上昇する。

子供室1から子供室2を見る

子供室1から子供室2を見る

スキップフロアで緩やかに繋がるふたつの子供室。

正面の子供室2の窓からは山の緑が見える。

子供室1と2の間はスクリーンで仕切ることもできるが、現在は仕切らず多目的な空間として使用。

夜は子供室1で家族全員が寝る。

ダイニングからリビングを見る

ダイニングからリビングを見る

1階LDK。

正面の棚の脇にある階段をのぼって子供室にアクセスする。

棚によってLDKから子供室への視線は遮られているが、気配は感じることができる。

子供室1とリビングの間も、必要に応じてスクリーンで仕切ることが可能。

ダイニングからデッキを見る

ダイニングからデッキを見る

1階LDKはエントランスデッキに連続している。
デッキの向こうにあるのは、親世帯が暮す母屋。

エントランスデッキ

エントランスデッキ

アプローチから続く広いデッキが、親世帯と子世帯を繋いでいる。
正面は子世帯の家、右手には両世帯の玄関がある。

外観

外観

傾斜地に建つ。
屋根は山のある西側から下がっていて、再び道路側に向かって上がっている。

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ユーザー

UZU[一級建築士事務所ウーズ]
大阪府 建築家

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