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投稿記事
天井や壁に用いた曲線形、あえて上部をつなげた間仕切り壁、壁から天井まで一体となった厚みのある左官のテクスチャー、これらのエレメントが組み合わさり、障子窓からのやわらかい光が、はっとするような陰翳のグラデーションを生み出す空間になりました。
53㎡というコンパクトな面積ながら、曲線によってシームレスで繋がる壁と天井に、間仕切壁の上部から回り込む光が、空間に奥行きをあたえています。
一面バルコニーの住戸のため一方向のみからの採光ですが、室内に充ちる光の表情はとても豊かで、意図しなかったたくさんの景色や発見があり、見ていて飽きません。
マンション共用部となる窓には手を加えられず既存のままですが、開口を設計できる新築案件以上に光や風景がデザインされるという逆説的な結果は、今後にインスピレーションを与えるような新たな発見でもありました。
株式会社アオイデザイン aoydesign 神奈川県 建築家
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昭和初期のたたずまいに暮す
クラシックな感じがお好みの施主 木製の建具と古い照明器具の組み合わせで昭和初期を思わせる雰囲気をつくろうとしている。 最近、日本のすまいに日本らしさが無くなったと感じる。 そう感じている施主も増えていて、私のところへたどり着く方も多い。 このすまいの主もそのような方であり、最近の国籍不明の工業製品のような住宅に飽き足らず、茶室も備えた、思い入れたっぷりのすまいが出来た。 http://sadwat.exblog.jp/18170177/
渡辺貞明建築設計事務所 神奈川県 建築家